『大前研一 世界の潮流2018~2019』

/ 6月 10, 2018/ 未分類

最近はAmazonで本を頼むか、kindleで本を買うことがほとんどなので、実際に書店に行って本を買うことはほぼありません。

このまえ久しぶりに、待ち合わせの時間まで少し時間があったので、大手町の丸善によってぶらぶら見ていたら、『大前健一 世界の潮流2018~2019』なる本が目に飛び込んで来まして購入しました。

『大前研一の日本の論点』は数年前から毎年買ってます。

大前さんの本を読んでとても勉強になるな。と思うので日本だけではなくて世界では今こうだ。と日本を日本国内だけではなく、世界から見た時の日本、世界の中での日本という位置づけで書いてあることです。どうしても日本で仕事していると視点が国内に向いてしまって、なかなか海外の政治や経済の状況まで関心を持つことができません。大前さんの本を読むと、もっと外に目を向けて勉強しなければならないな。と思えます。

グローバルでの賃金水準という話が、著書の中で出てきますので一部抜粋します。

(抜粋開始)
スマートフォンやウェアラブルデバイスなどを手掛けるファーウェイが、日本の大卒エンジニアを初任給40万円で募集して大きな話題となった「ファーウェイ・ショック」は記憶に新しい。新卒に40万円も払うのかとみな驚いたわけだが、それは、大卒の初任給は20万円前半が常識だろうと日本人が思い込んでいるためだ。
 優秀な人材に対しては、たとえ新卒でもそれに見合う給料を払うというのが、今や世界標準である。たとえばインドの理系大学でナンバーワンのインド工科大学(IIT)の学生に対し、グーグルは年棒16万ドル(1,920万円:1ドル120円換算)を提示している。月給に換算すると160万円だ。それなのに日本のソニーやパナソニックは、いまだに初任給20万円程度で新卒一括採用を続けている。これではイノベーションを起こせる尖った人材など来てくれるはずもない。

 ちなみにファーウェイは、深圳の本社だと新卒エンジニアの初任給は83万円である。だから、40万円という提示額に、バカにするなと日本人は怒ってしかるべきだが、そういう指摘はこの国では聞いたことがない。
(引用終了)

世界水準で見ると日本だけガラパゴス採用をしているわけですが、国内に限ってみれば、日本語しかできず、日本で働きたいと思っている日本人を採用するのにはそこまで問題が無いように思えます。ただ、商品やサービスがグローバル化する中で、日本の外で活躍できる人材を採用しようとした時に、本当に優秀な人材を採用するのに苦労するのだと思います。

エンジニアの採用については、メルカリのようにインターンシップでの仕事ぶり次第で、新卒初年度から高い給与を支払う会社が出てきました。サイバーエージェントも初年度から700万円相当の給与を払うというニュースが出ていたと思います。どちらもエンジニア職限定だと思われますが、採用の仕方、給与の設定の仕方も変わってきています。

経営者がグローバルな視点を持てば、必ず採用もグローバルにならざるを得なくなります。高い目標を掲げれば、かならず事業の国際戦略を考えるざるを得なくなり、国際戦略を考えれば、それを担う人材の確保をどうするかを考えなければなりません。さらにいえば、優秀な人材を輩出するための教育制度を高等教育機関だけに任せて良いのか。という問題を考える必要が出てきます。

個人的には大学教育でもっと企業活動について知る機会を与える必要があると考えています。現在、多くの大学生を接する機会がありますが、仕事をポジティブなものだと捉えている人がとても少ないと感じています。昨今のブラック企業うんぬんのニュースもあり、仕事を大変なもの、嫌なもの、できればやりたくないものと考えている学生が多い印象です。仕事にはそういう一面もありますが、もっとポジティブに世の中を良くしたり、便利にしたりする素晴らしい一面もあるはずです。

そういう点を仕事を通して多くの大学生に発信していけたら、もっとグローバルに活躍できる、活躍したいと思う人材が日本から輩出できるように思います。