『日本人の誇り』藤原正彦著

/ 8月 12, 2018/ 未分類

結構前の本なんですが、藤原正彦さんの『日本人の誇り』を読みました。

大学生の頃に何かのきっかけで藤原さんの本を読んだことがあり、変わった経歴(数学者でありながら本の執筆をしている)と著作物の面白さでファンになって藤原さんが書いた本はほとんど読んでいると思います。

私が好きなのは、『若き数学者のアメリカ』『遥かなるケンブリッジ』、数学者として海外の大学で教えるようになって、その時の生活や日本人としての自分の考え方、などが書かれている本です。(多分最初によんだのもどちらかだったと思います。)

『日本人の誇り』では、もっと日本人は自分達の歴史や文化を誇って良い。自分達の歴史や文化を誇れない人間が幸せになることは難しい。ということを言っています。その誇りを取り戻すために特に第二次世界大戦に関する正しい歴史認識と教育が必要になる。と書いています。

著書の中で、愛国教育をやってない国は日本ぐらいだ。と書いていますが、これは本当にそうなんだろうなと思います。

私は高校1年の時にアメリカに1年留学していたのですが、アメリカの高校では授業が始まる前に「GOD BLESS AMERICA~、うんぬんかんぬん」というのを全生徒が胸に手を当てて唱和するんですね。

これは当時15歳でしたけど、けっこうショッキングでした。

アメリカって個人を重視する国だから、こういう全体で国をたたえるような取り組みをやってると思ってなくて、違和感を覚えました。

あとから考えたら藤原さんが書いているようにアメリカでは教育現場で愛国教育をやっているだけで、そういった愛国教育をやっていない日本で私は教育を受けたから、その取り組みに違和感を覚えたと言うことなんだと思います。

個人的には、今さら愛国心を持って、国を誇りに思えば幸せになれる。と言われても、たぶん子供の頃からそういった教育を受けていない層にそれを言っても簡単に認識は変わらないんだろうなと考えています。それよりは、経済の発展やテクノロジーの発展で物理的にも精神的にも世界が身近な物になって、また、いろいろな生き方を選択できるようになったのだから、世界中のどんな場所でどんな人とどんな仕事だってできる。ということに幸せを感じるように教育をしていく方が解決策としては効果的なんじゃないかと思います。

過去の認識を変えるよりは、未来の認識を変える方が多分効果的でしょう。

それをするためには自由に生きられるということを自由に生きている人達が発信していく必要があるし、自由に生きるとは経済的自由も含まれているので、我々大人たちが子供達に向けて公私に渡って言葉や行動を通して影響を与えていくことで、初めて我々の未来の認識が変わって多くの日本人が幸せを感じられるようになるのだと思う。

個別具体的な例を挙げれば、楽しそうに仕事している人が少なすぎると考えています。
もっと仕事を楽しめるものにしていかなければなりません。